繁殖形態 繁殖のしやすさ 簡単

産着卵の魚の殖やし方

かんたんに言うと

水草・流木・ガラス面に粘着性の卵を産み付ける。卵ごと移動できるので管理しやすい。

粘着性のある卵を、水草・流木・ガラス面などに産み付けるタイプです。バラマキ産卵と違って卵が一箇所にまとまり、しかも産卵床ごと動かせるため、隔離が段違いに楽になります。卵が大きめで目視しやすいのも扱いやすい点です。

産着卵の要点

  • 産卵床(水草・産卵モップ・スポンジ)ごと別容器へ移せる。親を追いかけ回さずに済む。
  • 卵が見えるので、無精卵(白濁する)を取り除ける。放置すると水カビが健全な卵に移る。
  • 孵化までの日数を水温から見積もれる種が多く、計画が立てやすい。
  • 産卵は水換え(低水温の水を入れる刺激)で誘発できることが多い。

向いている人

卵の管理を覚えたい人。計画的に数をコントロールしたい人。

最大の注意点

水カビ。無精卵を放置すると健全な卵まで巻き込まれる。毎日見て取り除くこと。

産着卵で繁殖する魚

日本メダカ。改良メダカはこの在来種を元にした品種の総称で、数百種類あるとされる。 産着卵

改良メダカ

Oryzias latipes

屋外でヒーターなしに殖え、繁殖の入門としては最良です。ただし高い品種ほど速く値崩れします。

単価 46円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
野生型のメダカ(静岡県で撮影された野生個体)。改良品種のような派手さはなく、田んぼや用水路にいた本来の姿。オリーブ色の地に細かな黒点。 産着卵

日本メダカ(野生型)

Oryzias latipes

飼育も繁殖も簡単ですが、野生の在来メダカは絶滅危惧種でヤフオク出品も禁止。売る余地はありません。

販売 不可
繁殖のしやすさ
育てやすさ
メダカ(Oryzias latipes)。幹之メダカは、この背側が青白く光る「体外光」を持つように改良された品種。 産着卵

幹之メダカ

Oryzias latipes

背中が青白く光る「体外光」でメダカブームを起こした品種。でも選抜すれば誰でも殖やせて、今や最高グレードの鉄仮面でも1匹数百円の普及品です。

単価 150円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
コリドラス・パレアタス(青コリ)。灰色の地に黒斑、体にわずかな青緑の光沢。低水温に強く無加温でも飼える、コリドラス最強クラスの入門種。 産着卵

コリドラス・パレアタス

Corydoras paleatus

水換えで水温を数℃下げると産卵します(呼び水)。ただし1匹250円で、個人が殖やして売る余地はほとんどありません。

単価 250円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
コリドラス・アエネウス(赤コリ)。赤銅色の体にメタリックグリーンの帯。最も普及した入門コリドラス。 産着卵

コリドラス・アエネウス

Corydoras aeneus

白コリはこの魚のアルビノで、値段も同じです。呼び水で殖えますが1匹240円、個人の売り先はほぼゼロです。

単価 240円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
コリドラス・ステルバイ。黒い頭に白い斑点、オレンジの胸ビレが目印。人気が高く、コリドラスの中では単価もつく。 産着卵

コリドラス・ステルバイ

Corydoras sterbai

コリドラスで唯一、家庭繁殖が採算に近づく種。単価が赤コリの約4倍で、産卵する親は競りで値が付きます。

単価 920円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
ボリビアンラム(アルティスピノーサ)。茶〜黄の体にヒレの赤い縁取り。目を通る黒い線と体側の黒点が特徴。派手ではないが上品な小型シクリッド。 産着卵

ボリビアンラム

Mikrogeophagus altispinosus

ラミレジィの弱点を全部克服した丈夫でよく殖える「繁殖の優等生」。なのに地味で人気がなく、ヤフオク落札は半年で0件。売れません。

単価 460円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
野生型のオス。赤い目、黒い体側斑、青いラメ、伸びた背ビレの棘が特徴。日本で売られるのはブルーダイヤモンドやバルーンなどの改良個体が中心で、この野生型はほとんど流通しない。 産着卵

ラミレジィ

Mikrogeophagus ramirezi

見た目は高級魚ですが、改良個体が1匹千円ほどで大量に出回り、買った親が繁殖しないことも多く、個人が売る余地はほぼありません。

単価 970円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
ラスボラ・ヘテロモルファ。体側の黒い三角模様が特徴。 産着卵

ラスボラ・ヘテロモルファ

Trigonostigma heteromorpha

葉の裏に卵を産み付ける珍しい繁殖をします。ただし家庭での繁殖例はほとんど報告がありません。

単価 183円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
オトシンクルス(並オト)。丸い吸盤状の口で茶ゴケを舐める。写真は Otocinclus macrospilus。並オトは vittatus と macrospilus が区別されず混ざって流通する。 産着卵

オトシンクルス

Otocinclus vittatus

コケ取りとして常に売れるのに、家庭繁殖はほぼ未確立で供給は輸入頼み。個人が作れないから、逆に儲けようがない魚です。

単価 295円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ