産着卵の魚の殖やし方
かんたんに言うと
水草・流木・ガラス面に粘着性の卵を産み付ける。卵ごと移動できるので管理しやすい。
粘着性のある卵を、水草・流木・ガラス面などに産み付けるタイプです。バラマキ産卵と違って卵が一箇所にまとまり、しかも産卵床ごと動かせるため、隔離が段違いに楽になります。卵が大きめで目視しやすいのも扱いやすい点です。
産着卵の要点
- 産卵床(水草・産卵モップ・スポンジ)ごと別容器へ移せる。親を追いかけ回さずに済む。
- 卵が見えるので、無精卵(白濁する)を取り除ける。放置すると水カビが健全な卵に移る。
- 孵化までの日数を水温から見積もれる種が多く、計画が立てやすい。
- 産卵は水換え(低水温の水を入れる刺激)で誘発できることが多い。
向いている人
卵の管理を覚えたい人。計画的に数をコントロールしたい人。
最大の注意点
水カビ。無精卵を放置すると健全な卵まで巻き込まれる。毎日見て取り除くこと。
産着卵で繁殖する魚
産着卵
改良メダカ
Oryzias latipes
屋外でヒーターなしに殖え、繁殖の入門としては最良です。ただし高い品種ほど速く値崩れします。
産着卵
日本メダカ(野生型)
Oryzias latipes
飼育も繁殖も簡単ですが、野生の在来メダカは絶滅危惧種でヤフオク出品も禁止。売る余地はありません。
産着卵
幹之メダカ
Oryzias latipes
背中が青白く光る「体外光」でメダカブームを起こした品種。でも選抜すれば誰でも殖やせて、今や最高グレードの鉄仮面でも1匹数百円の普及品です。
産着卵
コリドラス・パレアタス
Corydoras paleatus
水換えで水温を数℃下げると産卵します(呼び水)。ただし1匹250円で、個人が殖やして売る余地はほとんどありません。
産着卵
コリドラス・アエネウス
Corydoras aeneus
白コリはこの魚のアルビノで、値段も同じです。呼び水で殖えますが1匹240円、個人の売り先はほぼゼロです。
産着卵
コリドラス・ステルバイ
Corydoras sterbai
コリドラスで唯一、家庭繁殖が採算に近づく種。単価が赤コリの約4倍で、産卵する親は競りで値が付きます。
産着卵
ボリビアンラム
Mikrogeophagus altispinosus
ラミレジィの弱点を全部克服した丈夫でよく殖える「繁殖の優等生」。なのに地味で人気がなく、ヤフオク落札は半年で0件。売れません。
産着卵
ラミレジィ
Mikrogeophagus ramirezi
見た目は高級魚ですが、改良個体が1匹千円ほどで大量に出回り、買った親が繁殖しないことも多く、個人が売る余地はほぼありません。
産着卵
ラスボラ・ヘテロモルファ
Trigonostigma heteromorpha
葉の裏に卵を産み付ける珍しい繁殖をします。ただし家庭での繁殖例はほとんど報告がありません。
産着卵
オトシンクルス
Otocinclus vittatus
コケ取りとして常に売れるのに、家庭繁殖はほぼ未確立で供給は輸入頼み。個人が作れないから、逆に儲けようがない魚です。