繁殖形態 繁殖のしやすさ ふつう

バラマキ産卵の魚の殖やし方

かんたんに言うと

水草や底床に卵をばらまく。親が卵を食べるため、産卵後すぐに親を隔離できるかが成否を分ける。

泳ぎながら水草や底床に卵をばらまくタイプです。ペアは特定の場所に産み付けず、親も卵を保護しません。それどころか産んだそばから自分で食べてしまうため、いかに卵を親から隔離するかが成否のすべてになります。

バラマキ産卵の要点

  • 親が卵を食べる。産卵を確認したら即座に親を別の水槽へ戻すのが基本。
  • 底にビー玉やネットを敷き、産んだ卵が親の届かない隙間へ落ちる仕掛けを作る方法が定番。
  • 卵が小さく、孵化した稚魚も微小。初期飼料にインフゾリア(微生物)が要る種もある。
  • 産卵は水換えや水温変化で誘発できることが多い。

向いている人

卵胎生に慣れて、次の段階に進みたい人。

最大の注意点

「気づいたら産卵が終わって全部食べられていた」が最頻の失敗。産卵のタイミングを読めるかどうかが分かれ目。

バラマキ産卵で繁殖する魚

アカヒレ。赤い尾と虹色のラインが美しい。5℃まで生存できるほど丈夫で、ヒーターなしでも飼える。 バラマキ産卵

アカヒレ

Tanichthys albonubes

丈夫で殖やしやすい卵生魚です。ただし通販では1匹30円の「生餌」として売られています。

単価 30円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
ゼブラダニオ。ゲノムが完全に解読され、ヒトと約70%の遺伝子を共有する。 バラマキ産卵

ゼブラダニオ

Danio rerio

1回に200〜300個も産む多産な卵生魚です。数は採れますが、品種差が2倍しかなく値が付きません。

単価 93円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
繁殖期のオス。全身が深紅(チェリーレッド)に染まる。これが名前の由来。 バラマキ産卵

チェリーバルブ

Puntius titteya

家庭で殖やせる数少ないバルブ。丈夫でバラマキ産卵し稚魚も育てやすいのに、単価が安く出口が無く採算は合いません。

単価 134円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
スマトラ。銀オレンジの体に黒い4本の帯、ヒレと吻に赤が入る。種小名 tetrazona は「4本の帯」の意味。 バラマキ産卵

スマトラ

Puntigrus tetrazona

丈夫でよく殖える定番のコイ科ですが、ヒレの長い魚を齧るため混泳を選びます。単価も安く売り先に困る、殖やす意味の乏しい魚です。

単価 245円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
ブラックネオンテトラ。黒い帯とその上の白〜緑に光るライン、赤く縁取られた目。ネオン・カージナルとは別属で、繁殖はカラシンの中では易しい方。 バラマキ産卵

ブラックネオンテトラ

Hyphessobrycon herbertaxelrodi

テトラの中では殖やしやすい方。でも1匹90円で、殖やしても売り先はありません。

単価 90円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
プリステラ。半透明の体から名前(X-ray=レントゲン魚)がついた。背ビレと尻ビレの黒・白・黄の三色の帯が目印。 バラマキ産卵

プリステラ

Pristella maxillaris

カラシンでは珍しく家庭で殖やせる丈夫な入門種。でも1匹100円ほどと安すぎて、殖やしても売り物にならないのはネオンと同じです。

単価 109円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
ネオンテトラ。青く光る帯と、後ろ半分だけの赤。熱帯魚の定番だが、家庭で殖やすのは最難関の部類。 バラマキ産卵

ネオンテトラ

Paracheirodon innesi

繁殖は最難関の部類(超軟水+遮光)なのに1匹60円台。個人が殖やして売る意味はありません。

単価 62円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ
カージナルテトラ。ネオンと違い、赤が目から尾まで全身に走る。繁殖が最も難しく、今も大半が野生採集される魚。 バラマキ産卵

カージナルテトラ

Paracheirodon axelrodi

家庭繁殖で最も難しい魚のひとつ。だから今も大半が野生採集です。1匹100円で個人の出る幕はありません。

単価 100円〜
繁殖のしやすさ
育てやすさ