バラマキ産卵の魚の殖やし方
かんたんに言うと
水草や底床に卵をばらまく。親が卵を食べるため、産卵後すぐに親を隔離できるかが成否を分ける。
泳ぎながら水草や底床に卵をばらまくタイプです。ペアは特定の場所に産み付けず、親も卵を保護しません。それどころか産んだそばから自分で食べてしまうため、いかに卵を親から隔離するかが成否のすべてになります。
バラマキ産卵の要点
- 親が卵を食べる。産卵を確認したら即座に親を別の水槽へ戻すのが基本。
- 底にビー玉やネットを敷き、産んだ卵が親の届かない隙間へ落ちる仕掛けを作る方法が定番。
- 卵が小さく、孵化した稚魚も微小。初期飼料にインフゾリア(微生物)が要る種もある。
- 産卵は水換えや水温変化で誘発できることが多い。
向いている人
卵胎生に慣れて、次の段階に進みたい人。
最大の注意点
「気づいたら産卵が終わって全部食べられていた」が最頻の失敗。産卵のタイミングを読めるかどうかが分かれ目。
バラマキ産卵で繁殖する魚
バラマキ産卵
アカヒレ
Tanichthys albonubes
丈夫で殖やしやすい卵生魚です。ただし通販では1匹30円の「生餌」として売られています。
バラマキ産卵
ゼブラダニオ
Danio rerio
1回に200〜300個も産む多産な卵生魚です。数は採れますが、品種差が2倍しかなく値が付きません。
バラマキ産卵
チェリーバルブ
Puntius titteya
家庭で殖やせる数少ないバルブ。丈夫でバラマキ産卵し稚魚も育てやすいのに、単価が安く出口が無く採算は合いません。
バラマキ産卵
スマトラ
Puntigrus tetrazona
丈夫でよく殖える定番のコイ科ですが、ヒレの長い魚を齧るため混泳を選びます。単価も安く売り先に困る、殖やす意味の乏しい魚です。
バラマキ産卵
ブラックネオンテトラ
Hyphessobrycon herbertaxelrodi
テトラの中では殖やしやすい方。でも1匹90円で、殖やしても売り先はありません。
バラマキ産卵
プリステラ
Pristella maxillaris
カラシンでは珍しく家庭で殖やせる丈夫な入門種。でも1匹100円ほどと安すぎて、殖やしても売り物にならないのはネオンと同じです。
バラマキ産卵
ネオンテトラ
Paracheirodon innesi
繁殖は最難関の部類(超軟水+遮光)なのに1匹60円台。個人が殖やして売る意味はありません。
バラマキ産卵
カージナルテトラ
Paracheirodon axelrodi
家庭繁殖で最も難しい魚のひとつ。だから今も大半が野生採集です。1匹100円で個人の出る幕はありません。