繁殖形態

卵胎生の繁殖

かんたんに言うと

メスが体内で卵を孵化させ、泳げる状態の稚魚を産む。卵の管理が要らないぶん最も簡単で、繁殖の入門に向く。

卵胎生の魚は、卵ではなく泳げる状態の稚魚を産みます。繁殖でいちばん難しいのは卵の管理(水カビ・無精卵・孵化までの水質維持)ですが、その工程がまるごと存在しません。オスとメスを同じ水槽に入れて適切な水温を保つだけで、放っておいても殖えます。家庭繁殖の入門として最初に選ぶべきグループです。

卵胎生の要点

  • 産卵床も、卵を隔離する容器も要らない。稚魚は産まれた時点で泳ぎ、すぐ餌を食べる。
  • メスは一度の交尾で複数回分の精子を体内に貯める(貯精)。オスを取り出した後も出産が続くため、「オスを買っていないのに稚魚が産まれた」ということが起きる。
  • 親と同居魚は稚魚を食べる。これが最大の課題で、隔離するか水草で隠れ家を作るかの判断が要る。
  • 約1か月ごとに産み続けるうえ、次の世代も数か月で成熟する。増加は指数的なので、繁殖を始める前に引き取り先を決めておくこと。

向いている人

繁殖をやったことがない人。とにかく殖やしたい人。

最大の注意点

殖えすぎて破綻するのが最大のリスク。「殖やせるか」ではなく「捌けるか」を先に考えること。

卵胎生で繁殖する魚