塩水を作る
水1Lに食塩20g(=2%)を溶かします。水道水で構いません(カルキは孵化に影響しにくい)。500mlのペットボトルなら食塩10gです。
コツ塩は完全に溶かしてから卵を入れます。英語圏の資料は2.5〜3.5%(比重1.018〜1.025)を勧めるものもあり、濃度は諸説あります。2〜3%の範囲ならまず孵化します。
かんたんに言うと
水1Lに食塩20gの塩水で、26〜28℃・エアレーションありなら約1日で孵化します。殻を分けて淡水ですすぎ、栄養価が高い孵化直後のうちに与えます。
ブラインシュリンプ(アルテミア)の孵化したての幼生(ノープリウス)は、多くの卵生魚・稚魚の初期飼料の定番です。生き餌なので食いつきがよく、稚魚の腹に入るとオレンジ色に透けて「食べているか」が一目で分かります。ここでは家庭でいちばん一般的な、ペットボトルでの沸かし方を手順で説明します。
数値は資料によって幅があります。下の値は複数の解説で共通する目安です。
水1Lに食塩20g(=2%)を溶かします。水道水で構いません(カルキは孵化に影響しにくい)。500mlのペットボトルなら食塩10gです。
コツ塩は完全に溶かしてから卵を入れます。英語圏の資料は2.5〜3.5%(比重1.018〜1.025)を勧めるものもあり、濃度は諸説あります。2〜3%の範囲ならまず孵化します。
耐久卵(乾燥卵)を、水1Lあたり約1g入れます。多くても1〜2gまで。
注意入れすぎは逆効果です。過密だと水が濁り、孵化率も落ちます。
ペットボトルなどの深い容器では、エアポンプとエアストーンで全体をゆるやかに回します。すべての卵が沈まず舞っている状態が目安です。
コツ浅い皿に塩水を張る「皿式」なら、エアなしでも孵化します(収量は少なめ)。
注意エアが弱いと卵が底に沈殿して孵化率が下がり、強すぎると壁面に張り付いて無駄になります。
水温26〜28℃を保ち、ライトを当てます。冬は水温がいちばん効きます。20℃を下回ると孵化が遅く・悪くなり、30℃を超えても孵化率が落ちます。
コツ光は「当てないと孵化しない」とする資料と「加温と回収のために使う」とする資料があり、要否は諸説あります。照らしておくのが無難です。
温度しだいでおよそ18〜36時間(28℃で約24時間、25℃なら16〜20時間ほど)で孵化します。孵化した幼生(ノープリウス)はオレンジ色をしています。
エアを止めて約15分静置します。茶色い殻は水面に浮き、オレンジの幼生は底〜中層に集まります。容器の一点だけに光を当てると、幼生が光に集まって分離が楽になります(走光性)。
注意止めたまま長く放置すると酸欠で幼生が死にます。分離と回収は手早く。
集めた幼生をスポイトで吸い、細かいネットやコーヒーフィルターで受けて、真水でさっとすすいで塩を落としてから与えます。
注意塩水ごと水槽に入れると水質に良くありません。必ず塩抜きしてから。
メダカの針子には、最初は大きすぎることがある
孵化直後のノープリウスは体長およそ0.4mm。生まれたばかりのメダカの針子には大きくて入らないことがあります。 その場合は最初の数日〜1週間はインフゾリアやグリーンウォーターで育て、口が大きくなってからブラインへ切り替えます。 くわしくは針子(稚魚)を餓死させない育て方とグリーンウォーターの作り方をどうぞ。
| 症状 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| ほとんど孵らない | 水温が低い(20℃未満)/塩分が濃い・薄い/卵が古い/入れすぎ | 26〜28℃を保つ/2%に調整/卵は冷蔵保存で早めに使う/1Lに1g程度へ |
| 殻を一緒に与えてしまう | 分離不足。稚魚が殻を食べて消化不良を起こし、水も汚す | エア停止後15分静置+走光性で分け、ネットでこす |
| 幼生が死ぬ | エアを止めたまま放置しすぎて酸欠/過密 | 分離・回収を手早く行う |
| 水質が悪化する | 塩水ごと投入/与えすぎ | 淡水ですすいでから与える/少量をこまめに |
塩分・水温・孵化時間・卵の量は複数の資料で一致度が高い値を採用しました。塩分濃度(日本の解説は2%、英語圏は2.5〜3.5%)や光の要否は資料間で割れるため「諸説あり」と記しています。主な参照先:日本動物薬品(メーカー)、A&A Marine 藤本太陽堂(brineshrimp.jp)、東京アクアガーデン、aquatorch、minimal-medaka、BrineShrimpDirect、AquariumBreeder。