バラマキ産卵 コイ科 親が稚魚を食べる

スマトラの繁殖

Puntigrus tetrazona / Tiger barb

かんたんに言うと

丈夫でよく殖える定番のコイ科ですが、ヒレの長い魚を齧るため混泳を選びます。単価も安く売り先に困る、殖やす意味の乏しい魚です。

スマトラ。銀オレンジの体に黒い4本の帯、ヒレと吻に赤が入る。種小名 tetrazona は「4本の帯」の意味。

撮影: André Karwath aka Aka / CC BY-SA 2.5

繁殖のしやすさ

簡単

1回の産仔数

200〜300

初産は少なく、成熟したメスほど多く産む

性成熟まで

42〜70

約1〜2か月で繁殖できる大きさに

産卵から出荷サイズまで

61〜92

約2〜3か月

実売単価(1匹)

245〜347

通販・店頭の実売。あなたが売るときの競合値でもある

スマトラは、黒い4本の帯(種小名 tetrazona は「4本の帯」の意味)が入った、コイ科の定番種です。丈夫で水質にうるさくなく、バラマキ産卵で家庭でも殖やせます。繁殖そのものは難しくありません。にもかかわらず、この魚を語るうえで避けて通れないのが「ヒレ齧り」です。

スマトラは長くヒラヒラした物を齧る習性が強く、グッピー・ベタ・エンゼルフィッシュ・グラミーといったヒレの長い魚と混泳させると、相手のヒレをボロボロにしてしまいます。これは単なる相性の問題ではなく、この魚の本質的な性質です。しかも8〜10匹以上の群れで飼わないと、同種内の順位争いが激化して攻撃性が増し、臆病になって発色も落ちます。少数飼育が生理的なストレスになることは査読研究でも裏付けられています(少数の個体は摂餌が減り、食欲・ストレス関連の遺伝子発現が上がる)。

群れで泳がせれば、黒帯とオスの赤い吻が映える活発な魚です。雌雄の判別もやさしく、オスは小柄で吻とヒレ先が真っ赤に染まり、メスは大きく腹が丸くなります。グリーン(モス)、アルビノ、ゴールデン、バルーンといった改良品種もありますが、これらはすべて同じ種の色彩・体型の変異で、別種ではありません。

販売という観点では厳しい魚です。通販の実売はまとめ買いで1匹245〜307円と最安クラス。しかも「殖やしても売り先がない」の典型で、charmが6匹1,470円で売る相手に個人が価格で勝つのは困難です。加えてヒレ齧りのせいで、買い手の多くが飼っているグッピーや金魚系の水槽には入れられません。「簡単に殖えるのに、殖やす意味がない」を最も分かりやすく示す魚です。詳しくは下の採算の項をご覧ください。

繁殖サイクル

親を用意してから、稚魚が出荷サイズに育つまでの流れ。帯の長さが、その段階にかかる日数の目安です。

  1. 1
    養成 群れで飼い込み、親を選ぶ 7〜14日

    親魚を繁殖できる状態に持っていく

  2. 2
    雌雄判別 雌雄を見分ける 1〜3日

    オスメスを見分けて選別する

  3. 3
    ペアリング 産卵床を用意する 1〜3日

    オスとメスを合わせる

  4. 4
    産卵・交尾 早朝のバラマキ産卵 1日

    繁殖行動が起きる

  5. 5
    卵の管理 産卵後すぐに親を抜く 1〜2日

    孵化までの管理

  6. 6
    孵化 孵化を待つ(1〜2日) 1〜2日

    卵から出てくる

  7. 7
    稚魚育成 泳ぎ出しと稚魚の育成 30〜60日

    出荷サイズまで育てる

  8. 8
    出荷 出荷サイズまで育てる 60〜90日

    販売できるサイズに到達

繁殖の手順

1

群れで飼い込み、親を選ぶ

7〜14日 26℃

スマトラは8〜10匹以上の群れで飼うのが前提です。少数だと順位争いで攻撃的・臆病になり、状態も上がりません。群れの中から、吻とヒレが赤く発色したオスと、腹がふっくらしたメスを選びます。産卵前の1〜2週間、ブラインシュリンプや冷凍アカムシなどの生餌を中心にしっかり与えて栄養を蓄えさせると、発色が深まり、メスがよく卵を持ちます。水温は25〜27℃を保ちます。

コツ 群れで飼っておくと自然にペアができ、状態の良い個体を選びやすくなります。

2

雌雄を見分ける

1〜3日 26℃

スマトラの雌雄判別はやさしい部類です。オスは小柄でスマート、体色が濃く、とくに吻(口先)とヒレの先端が真っ赤に染まります。メスは一回り大きく、腹が丸く膨らみ(抱卵で太る)、発色は控えめです。繁殖には、よく発色したオスと、抱卵で腹の張ったメスを組み合わせます。オス2匹にメス1匹のような比率で産卵水槽に入れると、産卵が成立しやすくなります。

発情したオス。吻(口先)とヒレの先端が真っ赤に染まる。メスは大きく腹が丸く、発色は控えめ。この赤みで雌雄を見分ける。
発情したオス。吻(口先)とヒレの先端が真っ赤に染まる。メスは大きく腹が丸く、発色は控えめ。この赤みで雌雄を見分ける。

撮影: Anandarajkumar / CC BY-SA 3.0

3

産卵床を用意する

1〜3日 26℃

ウィローモスなどの細かい水草を厚く敷いた産卵水槽を用意します。バラマキ産卵なので専用の産卵床は要りませんが、まかれた卵が水草の隙間に落ちて親から隠れることが、卵を守るうえで決定的に重要です。水草の代わりに、底にネットやビー玉を敷いて卵を落とす方法もあります。水温は範囲の上限寄り(26℃前後)にし、弱酸性の軟水にすると産卵しやすくなります。

4

早朝のバラマキ産卵

1日 26℃

状態が整うと、多くは早朝にオスがメスを追い、水草の間に卵をまき散らします。1回の産卵数はメス1尾あたり200〜300粒とされます。卵は水草や底に散らばります。産卵は短時間で終わることが多いので、朝に卵が見えたら産卵が済んだと判断してください。

コツ オスの追尾が激しくメスが弱るようなら、産卵を確認し次第オスを先に戻します。

5

産卵後すぐに親を抜く

1〜2日 26℃

スマトラの親は、自分の産んだ卵を食べます。バラマキ産卵の魚に共通する最大の注意点です。産卵を確認したら、できるだけ早く親を元の水槽へ戻してください。水草が卵を物理的に隠してくれるので、隠れ家が多いほど食べられる数は減りますが、確実に残したいなら親を分けるのが基本です。

注意 親を抜き忘れると、翌日にはほとんどの卵が食べられて残りません。

6

孵化を待つ(1〜2日)

1〜2日 26℃

水温26℃なら、産卵から24〜48時間ほどで孵化します。孵化直後の稚魚はごく小さく、しばらくは水草や底に貼りついたまま腹のヨークサックを消費します。なお、日本の飼育ブログには「孵化まで1週間ほど」と書くものもありますが、英語圏の信頼できる資料では24〜48時間とされており、水温26℃ならこちらが妥当です。白く濁った無精卵はカビの元になるので、目立つものはスポイトで取り除きます。

7

泳ぎ出しと稚魚の育成

30〜60日 26℃

孵化からさらに1日ほどで稚魚が泳ぎ始めます。泳ぎ出した稚魚の口はごく小さく、ブラインシュリンプの幼生すら大きすぎるので、最初の数日はインフゾリアやグリーンウォーターといった微小な餌を与えます。口が大きくなってきたら、マイクロワームやブラインシュリンプの幼生に切り替えます。1日2〜3回、少量ずつ。水換えは控えめにして水質を安定させます。

注意 泳ぎ出し直後にいきなりブラインシュリンプでは大きすぎて食べられず餓死します。初期の微小餌を必ず用意してください。

8

出荷サイズまで育てる

60〜90日

体長2cmほどになり、黒帯とオスの赤みが出てくればショップに並ぶサイズです。グリーンやアルビノ、ゴールデンといった改良品種も同じ育て方です。ただし、売ることを考えているなら先に採算の項を読んでください。スマトラはまとめ買いで1匹245〜307円と最安クラスで、しかもヒレ齧りのせいで買い手を選びます。個人が殖やして売る相手は、価格でも需要でも見つけにくいのが実情です。

グリーン(モス)スマトラ。黒色素が全身に広がった高メラニン型で、緑の光沢は構造色。別種ではなく同じスマトラの色彩変異。
グリーン(モス)スマトラ。黒色素が全身に広がった高メラニン型で、緑の光沢は構造色。別種ではなく同じスマトラの色彩変異。

撮影: Debivort / CC BY-SA 3.0

注意 殖えすぎた個体を川や池に放流することは絶対にしないでください。スマトラは各地で移入定着が確認されています。

相場と採算

2026年7月18日時点の調査。相場は品種・グレード・時期で変動します。

実売相場(1匹)

245〜990

通販・店頭の実売価格。あなたが買う値段でもあり、売るときの競合でもある=ここに利ざやは出ない

この魚は売って儲かるのか

魚は個人でも許可なく売れます。ただし、売って利益を出すのは簡単ではありません。多くの種は安価な量産個体と競合し、販路・送料・死着といった壁もあります。当サイトはその現実を、腕前ではなく市場の構造の問題として、種ごとに数字で確かめています。くわしくは 繁殖は儲かるのか、自分の条件での試算は採算シミュレーターをどうぞ。

基本データ

スマトラの基本データ
繁殖形態バラマキ産卵 — 水草や底床に卵をばらまく。親が卵を食べるため、産卵後すぐに親を隔離できるかが成否を分ける。
別名スマトラバルブ、タイガーバルブ、グリーンスマトラ、アルビノスマトラ、ゴールデンスマトラ
飼育のしやすさ 簡単
成魚サイズ50〜70mm
寿命3〜5年
適水温22〜26℃
繁殖適水温25〜27℃
pH6〜8
硬度(GH)5〜19
最低水槽サイズ57L以上
性成熟まで42〜70日
産卵から孵化まで 1〜2日
稚魚の初期飼料インフゾリアやグリーンウォーターなどの微小な餌。その後マイクロワームやブラインシュリンプ幼生へ
親の隔離 必要(親が稚魚・卵を食べる)
雌雄の見分け方オスは小柄でスマート、発色が強く、とくに吻(口先)とヒレの先端が真っ赤に染まる。メスは一回り大きく、腹が丸く膨らみ、発色は控えめ。成熟個体なら体型と赤みでひと目で見分けられる、判別のやさしい魚。
原産地インドネシア、マレーシア
生息環境スマトラ島(Indragiri・Batang Hari・Musi 水系)とボルネオの、流れの緩やかな森林河川。シンガポール・豪・米などに移入定着。流通個体はほぼ養殖。
入手先 量販店、専門店、通販、オークション

品種(バリエーション)

スマトラの改良品種は「色変わり」がほとんどで、別種ではなく同じ種(Puntigrus tetrazona)の色彩変異です。グリーンスマトラは黒化傾向+構造色で角度により金属緑〜青緑に光る変異、アルビノ(ゴールデン)は色素が抜けて赤目。原種の4本の黒バンドがどう出る/消えるかで見分けます。つまり「新種が増える」のではなく「同じ魚の色バリエが増える」構図です。

グリーンスマトラ

色彩変異

黒バンドが全身に広がる黒化+構造色で、角度により金属緑に光る色彩変異。選択交配で固定されています。

相場の目安 1匹 350〜516円

別種ではなく、同じ種の色彩変異です。

アルビノ(ゴールデン)スマトラ

色彩変異

色素が抜けて乳白〜淡桃色になり、模様が薄く赤目の変異。

概ねノーマルと同程度の価格です。

モスグリーン

色彩変異

より暗い苔緑の発色をするグリーン系の呼び分けです。

確たる単価は確認できませんでした。

品種の相場は流行・個体差・入荷で大きく変動します(調査 2026年7月)。裏の取れない相場は載せていません。

混泳相性

相手 相性 理由
ゼブラダニオ 良い ヒレが短く動きが速い遊泳魚で、齧られにくい。好む水温も近く、群れ同士で泳ぐので相性が良い。
コリドラス 良い 底層で生活し、スマトラの泳ぐ中層と分かれる。ヒレも短く齧られにくい。
チェリーバルブ 注意 同じコイ科でヒレも短く大きな問題は起きにくいが、スマトラの群れが大きいと気の強さに押されることがある。数のバランスに注意。
グッピー 避ける オスの長い尾ビレが格好の標的になり、齧られてボロボロになる。最も避けるべき組み合わせのひとつ。
ベタ 避ける 長いヒレを齧られる。ベタもスマトラの群れに囲まれると逃げ場がない。混泳させない。

よくある失敗

繁殖そのものより、ここでつまずく人のほうが多いです。

混泳魚のヒレがボロボロになる よく起きる

症状
一緒に入れたグッピーやベタ、エンゼルフィッシュのヒレが齧られて裂ける。
原因
スマトラは長くヒラヒラした物を齧る習性が強い。ヒレの長い魚とは本質的に混泳できない。
対策
ヒレの長い魚(グッピー・ベタ・エンゼル・グラミー)とは混ぜない。同居させるなら、ヒレが短く動きの速い遊泳魚(ダニオ系)や底物(コリドラス)にする。

少数で飼うと攻撃的・臆病になる よく起きる

症状
3匹以下や単独で飼うと、特定の個体を追い回す、あるいは物陰に隠れて出てこず発色も悪い。
原因
群れの魚なので、数が少ないと同種内の順位争いが激化し、攻撃性の増加や強いストレスにつながる。査読研究でも、少数飼育の個体は摂餌が減りストレス関連の遺伝子発現が上がることが示されている。
対策
最低でも6匹、できれば8〜10匹以上の群れで飼う。群れが大きいほど攻撃が分散し、落ち着いて発色する。

翌朝には卵がほとんど残っていない よく起きる

症状
まかれたはずの卵が、翌日にはほとんど消えている。
原因
バラマキ産卵の親は自分の卵を食べる。産卵後に親を抜かなかったのが原因。
対策
産卵を確認したらすぐ親を隔離する。ウィローモスなど水草を厚く敷いて卵が隠れる場所を作る。

泳ぎ出した稚魚が数日で消える よく起きる

症状
孵化して泳ぎ始めた稚魚が、数日のうちにいなくなる。
原因
初期の餌が大きすぎて口に入らず餓死している。泳ぎ出し直後の稚魚はブラインシュリンプの幼生すら食べられない。
対策
泳ぎ出しの前にインフゾリアやグリーンウォーターを用意しておく。最初の数日は微小な餌、その後マイクロワームやブラインシュリンプに切り替える。

狭い水槽で落ち着かない

症状
水槽の中を落ち着きなく泳ぎ回り、こぜり合いが絶えない。
原因
遊泳する群れ魚なのに、泳ぐ幅が足りない。過密も原因。
対策
群れで飼うなら60cm以上の横長水槽を用意する。数に見合った水量を確保する。

知っておきたいこと

実は「スマトラ」の同定は、業界の慣習ほど単純ではありません。専門的な資料(Seriously Fish)によれば、市場に流通しているスマトラの多くは、厳密には近縁の Puntigrus anchisporus である可能性が指摘されています。野生の tetrazona 自体はほとんど流通しておらず、養殖個体の正確な種同定は未確定というのが実情です。日本の観賞魚業界では慣習的にすべて「スマトラ=P. tetrazona」として扱われるため、本サイトもその名で掲載していますが、背景にはこうした分類上のあいまいさがあります。

グリーンスマトラの緑色は色素ではなく、黒色素が全身に広がった高メラニン型に光が干渉して生じる構造色(チンダル効果)です。青い色素を持たない魚が青緑に見えるのと同じ原理で、光の当たり方で色みが変わります。

よくある質問

スマトラの繁殖は儲かりますか?
個人が売って利益を出すのは簡単ではありません。通販の実売はまとめ買いで1匹245〜307円(2026年7月・charmの通販出品)と最安クラスで、この単価と競合するのは困難です。さらにスマトラはヒレ齧りのせいで買い手を選びます。多くの人が飼っているグッピーや金魚系、ベタの水槽には入れられないため、需要そのものが細いのです。メルカリは生体禁止、ヤフオクにも個人繁殖個体の活発な市場は見当たりません。「単価が安い」と「需要が細い」の二重苦で、殖やしても売り先が見つからない魚です。
スマトラは何匹で飼えばいいですか?
最低でも6匹、できれば8〜10匹以上の群れで飼ってください。少数だと同種内の順位争いが激化して攻撃的になり、他の魚へのヒレ齧りもひどくなります。逆に群れが大きいほど攻撃が分散して落ち着き、発色も良くなります。少数飼育が生理的なストレスになることは査読研究でも示されています。
スマトラと混泳できる魚は?
ヒレが短く動きの速い遊泳魚(ゼブラダニオなどのダニオ系、他のバルブ)や、生活層の違う底物(コリドラス、プレコ)が向きます。逆に、ヒレの長いグッピー・ベタ・エンゼルフィッシュ・グラミーは齧られるので避けてください。エビ類も攻撃・捕食の対象になり得ます。混泳の可否は「相手のヒレが長いかどうか」で判断すると分かりやすいです。
グリーンスマトラは別の種類ですか?
いいえ、同じスマトラ(Puntigrus tetrazona)の色彩変異です。グリーン(モス)は黒色素が全身に広がった高メラニン型で、緑の光沢は色素ではなく光の干渉による構造色です。アルビノやゴールデンも同様に、同種の色彩・体型の改良品種で、別種ではありません。
スマトラは1匹だけで飼えますか?
避けてください。スマトラは群れの魚で、単独や少数で飼うと臆病になったり、逆に攻撃的になったりします。単独飼育がストレスになることは査読研究でも裏付けられており、摂餌量が減って調子を崩しやすくなります。必ず6匹以上の群れで飼ってください。
数値の根拠と情報源

【価格】2026-07-18 に Yahoo!ショッピングおよび Amazon の charm(チャーム)出品で確認(SOLD OUT除外)。通常スマトラ6匹1,470円=1匹245円・3匹980円=327円、グリーン6匹1,780円=297円、ゴールデン/アルビノ6匹1,840円=307円、バルーン3匹2,970円=990円・5匹4,240円=848円。Amazon の charm「グリーン3匹」は1,063円=354円/匹。実店舗相場は1匹250〜350円。まとめ買い6匹で245〜307円/匹まで下がる(通販は送料550円前後別)。確度は「中」=charm 本体サイト(shopping-charm.jp)は調査時ブラウザツールの障害で直接開けず、Yahoo!ショッピング・Amazon の charm 出品で代替した。次回ブラウザ復旧時に本体一覧で再確認したい。繁殖用の「ペア指定」商品は無く(群れ売り前提)、ペア価格は不明。メルカリは生体禁止。ヤフオクは「スマトラ 熱帯魚」で出品はあるが多くは業者・転売の品種セットで、個人ブリーダーの活発な稚魚市場は確認できず。個別落札単価と競り上がりの有無はブラウザ障害で未確認=この点は裏付け不十分。

【学名・同定】Puntigrus tetrazona (Bleeker, 1855)(Eschmeyer's Catalog of Fishes spid=51825、旧属 Capoeta/Barbus/Puntius/Systomus)。ただし Seriously Fish は「市場流通のスマトラの多くは実際には近縁の Puntigrus anchisporus の可能性があり、野生 tetrazona はほとんど流通しない」と指摘する。日本の業界は慣習的に全て P. tetrazona で扱うため本サイトもその名を採るが、養殖流通個体の厳密な同定は未確定。

【繁殖数値の食い違い】産卵〜孵化は英語の信頼ソース(Seriously Fish・FishBase系)が24〜48時間(26℃)。一方、日本の飼育ブログ複数は「1週間前後で孵化」と書くが、26℃なら24〜48時間が生理的に妥当で、日本ブログの数字は誤りか他種との混同の可能性が高い。本サイトは欧文一次寄りの1〜2日を採用した。1回の産卵数200〜300粒は確度中。

【裏付けが取れなかった項目】性成熟は約6〜7週齢(2〜3cm)だが、出荷サイズ(約2cm)までの日数を直接示した一次情報はなく、60〜90日は推定した目安であり出典のある数値ではない。産卵間隔・家庭での稚魚生存率は信頼できる定量データが無く、載せていない。

【群れ・ヒレ齧りの根拠】少数飼育がストレスになることは査読研究の裏付けがある:King J & Volkoff H (2025) Comparative Biochemistry and Physiology Part A「Group size influences feeding behavior in tiger barb」(PubMed 40752566)。1・2・4・8匹群の比較で、単独・ペア個体は摂餌開始が遅く量が減り、食欲・ストレス関連遺伝子の発現が有意に上昇した。推奨は最低6匹、Seriously Fish は8〜10匹以上。

【主な情報源】Eschmeyer's Catalog of Fishes、FishBase、Seriously Fish、Wikipedia(Tiger barb)、King & Volkoff 2025(PubMed 40752566)、smartaquariumguide、aquarium-favorite、woriver、Yahoo!ショッピング・Amazon の charm 出品。

繁殖の育て方ガイド

親の入手から稚魚(針子)の育成まで、種をまたいで共通するコツがあります。繁殖に挑むならあわせてどうぞ。