繁殖サイクルと採算まで載せる図鑑
その魚、家で殖やせるのか。
何日かかって、いくらになるのか。
グッピー・メダカ・ベタ・コリドラス・エビなど、家庭で繁殖できる小型魚を種ごとに解説します。 飼い方だけでなく、産卵から出荷サイズまでの日数、仕入れ値と販売単価、 そして本当に採算が合うのかまで数字で示します。儲からない種は、儲からないと書きます。
繁殖が簡単な種
はじめて繁殖に挑戦するなら、この中から選べばまず失敗しません。 親を入れておけば勝手に殖える種から並べています。
卵胎生
エンドラーズライブベアラー
Poecilia wingei
親が稚魚をほとんど食べないので隔離が要らず、放っておいても殖えます。ただしグッピーと交雑します。
産着卵
改良メダカ
Oryzias latipes
屋外でヒーターなしに殖え、繁殖の入門としては最良です。ただし高い品種ほど速く値崩れします。
卵胎生
グッピー
Poecilia reticulata
オスとメスを一緒に飼うだけで殖えます。成熟したメスは約1か月おきに30〜50匹を産み、家庭繁殖では最も簡単な部類です。
卵胎生
プラティ
Xiphophorus maculatus
グッピーと同じくらい簡単に殖えます。オスもメスも同じ体色なので、メスも売り物になるのが違いです。
抱卵
ミナミヌマエビ
Neocaridina denticulata
水槽が安定していれば何もしなくても殖えます。ただし1匹27円で売られており、売り物にはなりません。
抱卵
レッドチェリーシュリンプ
Neocaridina davidi
ミナミヌマエビと同じ手軽さで殖え、色がつくぶん少し高く売れます。ただし混ぜると色が消えます。
産着卵
日本メダカ(野生型)
Oryzias latipes
飼育も繁殖も簡単ですが、野生の在来メダカは絶滅危惧種でヤフオク出品も禁止。売る余地はありません。
卵胎生
ソードテール
Xiphophorus hellerii
放置でどんどん殖える卵胎生の定番。プラティと交雑して雑種になりやすく、増やすほど値が付かない「ミックス」に沈むのが難点です。
回転が速い種
産卵から出荷できるサイズになるまでが短い順。 回転が速いほど、同じ水槽で年に何回も殖やせます。
| 種 | 繁殖形態 | 産卵〜出荷 | 1ペアの月間産出 | 繁殖のしやすさ |
|---|---|---|---|---|
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泡巣 | 61〜77日 | — | |
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バラマキ産卵 | 61〜92日 | — | |
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バラマキ産卵 | 61〜123日 | — | |
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産着卵 | 63〜95日 | — |
月間産出は「1回の産仔数 ÷ 産卵間隔」で出した理論値で、親が1か月に産む数です。 生存率は確実なデータが無いため差し引いていません。とくに卵をばらまく種(ゼブラダニオなど)は親が卵を食べるので、 実際に育つ数はこの上限よりずっと少なくなります。卵胎生(稚魚を産む種)は実数がこれに近くなります。