川や海の魚
釣りや川遊び・磯遊びでよく出会う魚から、見分け方・分布・毒や寄生虫の注意を出典つきでまとめています。 裏付けの取れた種から順に増やしています。
淡水
ニゴロブナ
Carassius buergeri grandoculis
琵琶湖にだけいる固有のフナ。体高が低く頭が大きい。環境省で絶滅危惧IB類。滋賀県では全長22cm以下の採捕が禁止されている。
淡水
マナマズ
Silurus asotus
口に4本のヒゲがある、夜行性の大きなナマズ。釣りは夜が基本で、特定外来生物ではない。生食は顎口虫に注意。
海水
マイワシ
Sardinops melanostictus
体の横に黒い点が並ぶイワシ。腹の縁に稜鱗がある。カタクチイワシは下あごが小さく、ウルメイワシは目が大きい。アニサキスと常温放置に注意。
淡水・汽水・海水
ウグイ
Pseudaspius hakonensis
川の上流から河口、海の沿岸まで広くすむ日本の代表的な川魚。春の産卵期は雌雄とも赤い縦帯が3本出る。寄生虫がいるので生では食べない。
淡水
オイカワ
Opsariichthys platypus
川の中流から下流でいちばん普通に見られる魚のひとつ。夏の産卵期、オスは赤と青緑の婚姻色になり尻ビレが大きく伸びる。関東ではヤマベと呼ぶ。
淡水
カワムツ
Nipponocypris temminckii
体の真ん中に太い黒っぽい縦帯、黄色い胸ビレ・腹ビレが目印の川魚。本来は西日本の魚で、関東・北陸以北では国の外来種リストに載っている。
海水
ゴンズイ
Plotosus japonicus
黄色い縦帯とヒゲ8本が目印の海のナマズの仲間。背ビレと胸ビレのトゲに毒があり、死んでいても刺される。夜釣りで釣れたら素手で触らない。
海水
アイゴ
Siganus fuscescens
磯や堤防で釣れる、白い斑点の平たい海の魚。背ビレ・腹ビレ・尻ビレのトゲに毒があり、死んでも刺される。西日本ではバリと呼ぶ。
釣れた魚、素手で触って大丈夫?
ゴンズイ・アイゴ・ハオコゼはヒレのトゲに毒があり、死んでいても刺されます。 見分けに自信がない魚は素手で触らず、糸を切るか道具で外してください。 刺されたときの手当ては毒・危険のある魚の一覧にまとめています。
家で殖やせる魚:繁殖が簡単な種
グッピー・メダカ・エビなど、家庭の水槽で繁殖できる魚は、繁殖の手順・日数・採算まで種ごとに書いています。 はじめて繁殖に挑戦するなら、この中から選べばまず失敗しません。親を入れておけば勝手に殖える種から並べています。
卵胎生
エンドラーズライブベアラー
Poecilia wingei
親が稚魚をほとんど食べないので隔離が要らず、放っておいても殖えます。ただしグッピーと交雑します。
産着卵
改良メダカ
Oryzias latipes
屋外でヒーターなしに殖え、繁殖の入門としては最良です。ただし高い品種ほど速く値崩れします。
卵胎生
グッピー
Poecilia reticulata
オスとメスを一緒に飼うだけで殖えます。成熟したメスは約1か月おきに30〜50匹を産み、家庭繁殖では最も簡単な部類です。
卵胎生
プラティ
Xiphophorus maculatus
グッピーと同じくらい簡単に殖えます。オスもメスも同じ体色なので、メスも売り物になるのが違いです。
抱卵
ミナミヌマエビ
Neocaridina denticulata
水槽が安定していれば何もしなくても殖えます。ただし1匹27円で売られており、売り物にはなりません。
抱卵
レッドチェリーシュリンプ
Neocaridina davidi
ミナミヌマエビと同じ手軽さで殖え、色がつくぶん少し高く売れます。ただし混ぜると色が消えます。
産着卵
日本メダカ(野生型)
Oryzias latipes
飼育も繁殖も簡単ですが、野生の在来メダカは絶滅危惧種でヤフオク出品も禁止。売る余地はありません。
卵胎生
ソードテール
Xiphophorus hellerii
放置でどんどん殖える卵胎生の定番。プラティと交雑して雑種になりやすく、増やすほど値が付かない「ミックス」に沈むのが難点です。
回転が速い種
産卵から出荷できるサイズになるまでが短い順。 回転が速いほど、同じ水槽で年に何回も殖やせます。
| 種 | 繁殖形態 | 産卵〜出荷 | 1ペアの月間産出 | 繁殖のしやすさ |
|---|---|---|---|---|
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泡巣 | 61〜77日 | — | |
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バラマキ産卵 | 61〜92日 | — | |
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バラマキ産卵 | 61〜123日 | — | |
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産着卵 | 63〜95日 | — |
月間産出は「1回の産仔数 ÷ 産卵間隔」で出した理論値で、親が1か月に産む数です。 生存率は確実なデータが無いため差し引いていません。とくに卵をばらまく種(ゼブラダニオなど)は親が卵を食べるので、 実際に育つ数はこの上限よりずっと少なくなります。卵胎生(稚魚を産む種)は実数がこれに近くなります。
繁殖の育て方ガイド
種をまたいで共通する技術です。産卵床の作り方、稚魚(針子)の餌と容器、グリーンウォーター、水合わせ、夏越しまで、出典つきで手順にしています。
針子(稚魚)を餓死させない育て方
家庭繁殖でいちばん多い失敗が、孵化した稚魚の餓死です。卵生と卵胎生の違い、初期飼料をいつ何に切り替えるかを、口の大きさ順に整理します。
メダカの産卵時期と卵の育て方
明るい時間13時間前後・水温18〜20℃以上で産み、関東の屋外なら盛りは5〜8月。見つけた卵を親から離し、水道水で毎日替え、塊をほぐして無精卵を取り除く手順と、孵化日数の目安(25℃で約10日)まで。
メダカの針子を育てる容器と設備
針子の生存率は餌より先に容器で決まります。水量と密度の目安、容器の選び方と色、底床とフィルターを入れない理由、水換えではなく足し水にする理由、分けるタイミングまで。
グリーンウォーターの作り方と使い方
植物プランクトンで緑に濁った水。針子が24時間いつでも食べられるので餓死を防げます。作り方・濃さの目安・夜間酸欠の注意、そして「アオコ(有害な藍藻)」との違いまで。
ブラインシュリンプの沸かし方
多くの稚魚の初期飼料の定番。塩分・水温・時間の条件、殻と幼生の分け方、栄養を落とさない与え方を、手順とコツで解説します。
ゾウリムシ・インフゾリアの培養と与え方
ブラインシュリンプすら大きすぎる極小の針子のための「最初の生き餌」。ゾウリムシとインフゾリアの違い、培養のしかた、腐らせず与えるコツを整理します。
産卵床の作り方と選び方
卵を親に食べさせず回収するための足場。メダカは浮かべるタイプ、卵をばらまくテトラ類は沈めるモップと、繁殖タイプで選び分けます。自作の手順つき。
生体の通販での買い方・死着補償の読み方
繁殖用の親を通販で買うときの実務。稚魚か成魚か、成長段階の呼び方、未選別と固定率、雌雄の偏り、送料の積み方、そして死着補償の本当の中身と受け取り当日の手順まで。到着後の水合わせは別記事へ。
水合わせ・温度合わせのやり方
買ってきた親魚・親エビを死なせずに水槽へ入れるための順応作業。基本手順と、エビや敏感な魚に使う点滴法を、失敗しやすい点とあわせて解説します。
メダカの水が白く濁る原因と対処
屋外容器が白く濁る原因は、ほとんどが有機物の入れすぎです。濁りの色による切り分け、白濁の正体、手当ての順番、そして全換水がなぜ逆効果になるのかを整理します。
メダカと混泳できる生き物の選び方
水温・終生サイズ・飢餓時の食性・殖えるかの4点で判定します。屋外の本命はミナミヌマエビ。稚魚への食害は情報源が割れるため両論で、放流と外来個体群の問題も正直に書きます。
屋外ビオトープでメダカを繁殖させる
ヒーター不要・電気代ゼロ、日光でできる青水が稚魚の餓死を防ぐ。屋外繁殖が有利な理由と、立ち上げ・四季の管理・天敵対策を解説します。放流をしない約束も。
メダカの夏越し・高水温対策
屋外飼育の最大の山場。判断は気温でなく水温、水温を決めるのは容器。すだれの掛け方、猛暑日の緊急対応、酸欠(鼻上げ)の切り分けを、実測と専門店の記述で解説します。
サワガニの飼い方と道具一式
一生を淡水で過ごす在来のカニ。必要なものを実際に商品ページを確認して一覧にしました。陸地の要否と適水温は情報源が割れているため両論で。脱走対策・混泳の可否・肺吸虫の注意まで。
改良メダカの体外光・ヒレ長・選別のコツ
同じ稚魚でも育て方と選別で見た目と値段が変わります。体外光は白容器で若魚期に、ヒレ長は高水温・低密度で、体色は黒容器で締める。白黒の使い分けと選別・種親の雌雄比まで、数値は幅で正直に。
売る前に知っておくこと
殖やせることと、売って採算が合うことは別です。このサイトは実売の相場を種ごとに調べ、儲からない種は儲からないと書いています(調べ方は編集方針)。