海の魚の種類

Japanese marine fish

かんたんに言うと

堤防や磯で出会う日本の海の魚を、見分け方・すむ場所・毒のトゲで刺されたときの手当てまで、公的資料を中心に出典つきで解説します。

このカテゴリの要約

掲載している種 18種
外来・移入のある種 0種
毒・取り扱い注意 15種

日本の沿岸の堤防・磯・砂浜で出会う海の魚。まずは釣りや磯遊びで出会いやすく、毒のトゲで刺されるおそれのあるゴンズイ・アイゴ・ハオコゼから、見分け方・すむ場所・刺されたときの手当て・釣れたときの外し方を、公的資料を中心にまとめています。

海の魚の見分けの勘所

毒のある魚は、死んでいてもトゲの毒が残るものが多い。見分けに自信がないうちは、ヒゲのある細長い魚・トゲを立てる小さな魚・白い斑点の平たい魚は素手で触らないこと。釣れたら魚つかみやプライヤーを使うか、糸を切って海へ返す。

海の魚の18種を比べる

大きさ・すむ水・在来か外来か・毒や危険の有無と、見分けのいちばんのポイントを一覧にしました。出典は各種のページにあります。

種 大きさ すむ水 在来・外来 毒・危険 見分けのポイント
アイゴ 〜40cm 海水 在来種 毒・危険あり 左右に平たい楕円形の体で、口はおちょぼ口。うろこがとても小さく、うろこが無いように見える。
カサゴ 〜30cm 海水 在来種 毒・危険あり 頭のトゲが強く、口と目が大きい、ずんぐりした根魚。背ビレのトゲは12本(メバルは13本)。
クサフグ 〜15cm 海水・汽水 在来種 毒・危険あり 背中と体の横は暗い緑色で、目の大きさより小さな白い点がたくさん並ぶ。腹は白い。
クロダイ 〜60cm 海水・汽水 在来種 記載なし 体は灰黒色〜銀黒色の、いかにもタイらしい体つき。背ビレに鋭いトゲが11〜12本並ぶ。
ゴマフグ 〜40cm 海水 在来種 毒・危険あり 背と体の横に藍色の小さな点がごまのように密にある(コモンフグは白い点)。
コモンフグ 〜25cm 海水 在来種 毒・危険あり 背は褐色で、丸い白点の大きさが個体の中でもまちまち(多くは瞳くらい)。背中を横切る暗い褐色の帯が5本ほどある。
ゴンズイ 〜22cm 海水 在来種 毒・危険あり 口のまわりにヒゲが4対(8本)ある、ナマズに似た細長い体。
ショウサイフグ 〜35cm 海水 在来種 毒・危険あり 背中は茶色の地に濃い褐色の模様。大きな個体では模様が途切れて点状になる。腹は白い。
シロギス 〜30cm 海水 在来種 記載なし 細長く、断面が円に近い体。口先が長くとがり、口は小さく、下向きに突き出せる。
トラフグ 〜80cm 海水 在来種 毒・危険あり 背と腹に小さなトゲがある(マフグ・ショウサイフグには無い)。
ハオコゼ 〜10.5cm 海水 在来種 毒・危険あり 全長10cm前後の小さなオコゼ。赤や茶褐色に白・黒のまだら模様で、色は個体によってさまざま。
ヒガンフグ 〜35cm 海水 在来種 毒・危険あり 背と体の横は赤みを帯びた褐色〜暗い褐色に、黒い斑点がたくさん散らばる。斑点の大きさ・数は個体差が大きい。
マアジ 〜40cm 海水 在来種 取り扱い注意 体の横の線(側線)に沿って、頭の近くから尾まで、トゲのある硬いうろこ(ゼイゴ)が並ぶ(69〜73枚)。
マイワシ 〜28cm 海水 在来種 取り扱い注意 体の横に黒い点が並ぶ(7個前後が1列。2〜3列の個体もいる)。
マサバ 〜45cm 海水 在来種 取り扱い注意 背ビレと尻ビレの後ろに、小さなヒレ(小離鰭)が5つずつ並ぶ(サバの仲間の目印)。背に黒い波のような模様がある。
マハゼ 〜30cm 汽水・海水 在来種 取り扱い注意 背ビレが2つ、左右の腹ビレがくっついて吸盤のようになっている(ハゼの仲間に共通)。
マフグ 〜50cm 海水 在来種 毒・危険あり 背と腹にトゲが無く、なめらか。
メバル 〜30cm 海水 在来種 記載なし 目が大きく、口も大きい。目の下の骨(涙骨)に鋭いトゲが2本あり、尾ビレは深く切れ込まない(3種に共通)。

堤防で釣れる魚と釣れる時期/似ている魚の見分け方/毒・危険のある魚の一覧

よくある質問

海の魚にはどんな種類がいますか?
このページではアイゴ・カサゴ・クサフグ・クロダイ・ゴマフグ・コモンフグ・ゴンズイ・ショウサイフグ・シロギス・トラフグ・ハオコゼ・ヒガンフグ・マアジ・マイワシ・マサバ・マハゼ・マフグ・メバルの18種を掲載しています。それぞれの見分け方・分布・釣り・飼い方は各種のページにまとめています。
海の魚に毒のある魚はいますか?
掲載している種のうち、アイゴ・カサゴ・クサフグ・ゴマフグ・コモンフグ・ゴンズイ・ショウサイフグ・トラフグ・ハオコゼ・ヒガンフグ・マアジ・マイワシ・マサバ・マハゼ・マフグには毒・取り扱いの注意があります(内容と出典は各種のページ)。刺された・食べて具合が悪いときは医療機関に相談してください。

掲載している種

五十音順に並べています。

海中のアイゴ。黄緑〜褐色の体に細かい白い斑点が散らばる。 海水

アイゴ

Siganus fuscescens

磯や堤防で釣れる、白い斑点の平たい海の魚。背ビレ・腹ビレ・尻ビレのトゲに毒があり、死んでも刺される。西日本ではバリと呼ぶ。

大きさ 40cm前後まで
毒・危険 毒・危険あり
岩の下に潜むカサゴ。まだら模様で、頭のトゲが強く、口と目が大きい。 海水

カサゴ

Sebastiscus marmoratus

岩の隙間にすむ、まだら模様の根魚。関西ではガシラ、九州ではアラカブ。背ビレ・腹ビレ・頭のトゲに毒があるとする公的資料があり、素手でつかまない。

大きさ 30cm前後まで
毒・危険 毒・危険あり
クサフグ(水族館の展示個体)。背に小さな白い点がたくさんあり、胸ビレの後ろと背ビレのつけ根に黒い斑がある。 海水・汽水

クサフグ

Takifugu alboplumbeus

堤防や砂浜でよく釣れる小さなフグ。卵巣と肝臓に猛毒、皮にも強い毒がある。釣れても調理しない・人に譲らない・持ち帰らない。

大きさ 15cm前後まで
毒・危険 毒・危険あり
釣り上げられたクロダイ。灰黒色の体に、腹ビレ・尻ビレも黒っぽい(黄色ければキチヌ)。 海水・汽水

クロダイ

Acanthopagrus schlegelii

関西でチヌと呼ばれる黒っぽいタイの仲間。河口から磯まですみ、オスからメスに性転換する。30歳近くまで生き、近年はノリやアサリの食害が問題に。

大きさ 60cm前後まで
毒・危険 記載なし
ゴマフグ(水族館の展示個体)。背に細かい点が密にあり、胸ビレと尻ビレが黄色、尾ビレが黒い。 海水

ゴマフグ

Takifugu stictonotus

背に藍色の小さな点がごまのように密にあり、背と腹に小さなトゲ、尻ビレがレモン色のフグ。日本海に多い。ショウサイフグとの雑種が増えている。

大きさ 40cm前後まで
毒・危険 毒・危険あり
コモンフグ(水族館の展示個体)。大小の丸い白点、背の暗い帯、黄色っぽいヒレ。 海水

コモンフグ

Takifugu flavipterus

褐色の体に大小の丸い白点、背と腹に小さなトゲ、黄色っぽいヒレのフグ。皮・肝臓・卵巣は猛毒になりうる。種名の分かる中毒で最も多い魚。

大きさ 25cm前後まで
毒・危険 毒・危険あり
ゴンズイの成魚2匹(静岡県・大瀬崎)。黄色い縦帯とヒゲが目印。背ビレと胸ビレのトゲに毒がある。 海水

ゴンズイ

Plotosus japonicus

黄色い縦帯とヒゲ8本が目印の海のナマズの仲間。背ビレと胸ビレのトゲに毒があり、死んでいても刺される。夜釣りで釣れたら素手で触らない。

大きさ 22cm前後まで
毒・危険 毒・危険あり
ショウサイフグ(水族館の展示個体)。茶色の地に濃い褐色の模様で、尻ビレが白い。 海水

ショウサイフグ

Takifugu snyderi

茶色の地に濃い褐色の模様で、体にトゲが無く尻ビレが白いフグ。卵巣と肝臓に強い毒を持つことがある。ゴマフグなどとの雑種も多い。

大きさ 35cm前後まで
毒・危険 毒・危険あり
水族館で泳ぐシロギス(上越市立水族博物館)。細長い体で口先がとがり、体の横に斑紋が無い。 海水

シロギス

Sillago japonica

砂浜や内湾の浅い砂地にすむ細長い銀色の魚で、投げ釣りの代表的な対象。毒は無い。よく似たアオギスは絶滅危惧種で、色では見分けられない。

大きさ 30cm前後まで
毒・危険 記載なし
トラフグ(水族館の展示個体)。胸ビレの後ろの黒い紋が白く縁取られている。 海水

トラフグ

Takifugu rubripes

背と腹に小さなトゲがあり、胸ビレの後ろの黒い紋が白く縁取られる大型のフグ。肝臓・卵巣は食べられない部位。釣っても自分で調理しない。

大きさ 80cm前後まで
毒・危険 毒・危険あり
ハオコゼ(水族館の展示)。まだら模様で、背ビレが頭の上から始まる。背ビレのトゲに毒がある。 海水

ハオコゼ

Paracentropogon rubripinnis

浅い藻場や岩場にいる全長10cmほどの小さなオコゼ。背ビレのトゲに毒があり、刺されると数時間〜数日痛む。死んでも毒は残るので素手で触らない。

大きさ 10.5cm前後まで
毒・危険 毒・危険あり
ヒガンフグ(水族館の展示個体)。褐色の地に黒い斑点がたくさんあり、体にトゲが無い。 海水

ヒガンフグ

Takifugu pardalis

赤みのある褐色に黒い斑点、トゲが無く皮に小さなイボのあるフグ。肝臓・卵巣は猛毒、皮やヒレ・精巣にも毒。東京ではアカメフグとも呼ぶ。

大きさ 35cm前後まで
毒・危険 毒・危険あり
水族館のマアジ(須磨)。体の横の線に沿ってゼイゴが並び、えらぶたの上に黒い斑点が1つある。 海水

マアジ

Trachurus japonicus

体の横の線に沿って、頭の近くから尾までトゲのある硬いうろこ(ゼイゴ)が並ぶ魚。堤防のサビキ釣りの代表。生で食べるときはアニサキスに注意。

大きさ 40cm前後まで
毒・危険 取り扱い注意
マイワシの群れ(水族館の展示)。体の横に黒い点の列が見える。 海水

マイワシ

Sardinops melanostictus

体の横に黒い点が並ぶイワシ。腹の縁に稜鱗がある。カタクチイワシは下あごが小さく、ウルメイワシは目が大きい。アニサキスと常温放置に注意。

大きさ 28cm前後まで
毒・危険 取り扱い注意
マサバ。背に黒い波模様があり、体の横から腹にゴマ点が無い。 海水

マサバ

Scomber japonicus

背に黒い波模様、背ビレと尻ビレの後ろに小さなヒレが5つずつ並ぶ回遊魚。腹にゴマ点があればゴマサバ。生食はアニサキス、鮮度の落ちたものはヒスタミンに注意。

大きさ 45cm前後まで
毒・危険 取り扱い注意
砂の上のマハゼ(水族館の展示個体)。上あごが前に出て、背ビレと尾ビレに点の列がある。 汽水・海水

マハゼ

Acanthogobius flavimanus

河口や内湾の砂泥底にすむ、ハゼ釣りの代表。尾ビレに矢羽のような模様があり、上あごが前に出る。多くは1年で一生を終える。

大きさ 30cm前後まで
毒・危険 取り扱い注意
マフグ(水族館の展示個体)。胸ビレの後ろに白い縁取りの無い大きな黒い紋がある。 海水

マフグ

Takifugu porphyreus

体にトゲが無く、尻ビレが黄色く、胸ビレの後ろに白い縁取りの無い大きな黒い紋があるフグ。肝臓・卵巣は猛毒。北海道で多く獲れるようになった。

大きさ 50cm前後まで
毒・危険 毒・危険あり
水族館(海遊館)でシロメバルとして展示されていた個体。メバルは写真だけでは3種を確定しにくい(同定は水族館の表示による)。 海水

メバル

Sebastes inermis / S. ventricosus / S. cheni

大きな目が特徴の、岩場や藻場にすむ魚。2008年にアカ・クロ・シロの3種に分けられ、今の「メバル」は3種の総称。卵ではなく仔魚を産む。冬〜春の夜釣りの人気魚。

大きさ 30cm前後まで
毒・危険 記載なし